2020年03月26日

クロイシモチ

 こんにちは、今井です。
いつも、さかな通信をご覧いただき、ありがとうございます。


さかな通信では、魚や水辺の生き物、それらを取り巻く環境、飼育の様子、釣りや採集などを紹介しています。

さて今回紹介する魚はクロイシモチです。


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 体色は黒っぽい茶褐色で体のわりにヒレが大きいです。

主な生息場は、漁港などの奥側の岸壁底近くのえぐれ、隙間などに身を潜めていると思われます。
以前、紹介したネンブツダイのなかまで、体のなかに大きな石(耳石)を持っています。
生息数はやや少ない感じで、メバルやカサゴ釣りをしていると、釣れることがありますが、今回はクロイシモチが生息していそうな所を釣りで採集しました。
体長4cmくらいで小さいです。

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 水槽に移して間もないころの様子 
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 背ビレが少し緑がかって見えます 奥にイソカサゴが泳いでいます


水槽の中に移した直後は、岩の隙間に隠れていましたが、2,3時間くらいで餌を追うようになり、食べ始めました。一安心です。
餌はアミエビ、しらす干しなどで金魚の餌も食べます。

慣れてくると、自由に泳ぎ回り、同じ水槽にいる、どの魚よりも素早く餌を見つけ、たくさん食べます。
その結果、2,3ヶ月で6cmくらいに成長しました。

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 体に厚みが出てヒレが立派になってきました。


一緒に飼育しているイソカサゴの後ろをついていくように泳いでいる様子を時々見かけます。


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 夜のイソカサゴ 下にチチブが休んでいます



 クロイシモチやイソカサゴは成魚になっても10cm前後ですので、60cm水槽でも飼育、観察しやすいです。

 これからも観察を続け、発見したことを紹介できたらと思っています。




さて、現在のわたしの仕事は、TVシリーズの背景を描いています。近いうちに発表できるとおもいます。ご期待ください。



そして、コロナの影響で公開延期されていた

「映画ドラえもん のび太の新恐竜」 ですが

8月7日公開になりました。


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しばらく先の公開になりましたが

是非、ご期待ください。



2019年11月01日

ヘビギンポ

 
 こんにちは、今井です。
 いつもさかな通信をご覧いただき、ありがとうございます。

 さかな通信では、身近な川や海の魚、生き物や、採集、飼育、釣りなどを紹介します。


 さて、今回はヘビギンポです。
 岩場の潮溜まりで見かけることが多いですが、漁港のスロープ際の溝、水深50cmくらいの所で釣りました。全長5cmくらいです。ほかにも、クモハゼ、小さいニシキベラが釣れ、スズメダイの仲間などが泳いでいる様子を観察できました。


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 写真は飼育の様子です。
 底のほうで、じっとしていて目だけ動かして、様子をうかがっています。
 前回のホシハゼも一緒に飼育していますが、ヘビギンポは、底に付いているので、あまり争いにはなりません。
 餌は、しらす干し、アミエビなど目の前に落ちたものを食べる感じでしたが、慣れてくると我先にと、餌に飛びついていきます。


 釣りや採集をする場合、堤防の付け根や港のスロープの一番浅いところから魚や生き物を観察します。そういった所には、小さな魚が数多く生息しており、採集や観察にとても適しています。





 さて、現在の私は次の作品の背景を描いています。
 まだ発表されていない作品なので詳しくお話できませんが ご期待ください。





 

2019年07月20日

ホシハゼ

  こんにちは、今井です。
 いつも、さかな通信をご覧いただき、ありがとうございます。

 前回、ナカハラタナバタウオと紹介していた魚ですが、ホシハゼだと思われます。 訂正します。

 少し前に漁港の水深1mくらいの波の穏やかな転石まわりにホシハゼの数匹の群れを見かけ、観察し、2,3匹採集してきました。
 

 ハゼの仲間に多く見られるような、腹ビレが吸盤になっているものではなく、ヒレとして左右に分かれているように見えます。 体を支えたり、背伸び、つま先立ちのように使ったり、水槽の壁面に定位しているのを、観察することができました。

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 主に底でじっとしている感じですが、時々ヒレを左右に動かして、ホバリング状態を保っている様子を見かけます。
 黒っぽい魚体に班点が深い青色に発光しているように見えてとてもきれいです。

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 性質はおとなしく、以前紹介したヌマチチブやシマハゼのような貪欲さはなく、目の前にきた餌をゆっくりソフトに食べる感じです。 雑食性なのか岩の付着物を時々食べているのを見かけます。
 縄張り意識も強くなく、近くに別なホシハゼが現れると、追い返す程度です。

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 このホシハゼについてわかっていないことが多くありますので、観察を続けたいと思います。

ほかにも、他の魚、生物のおもしろく、興味深い、あまり知られていない行動や生態など、そして水槽の装置なども、紹介できたらと思っています。


そして、現在スタジオPABLOではいろいろな作品の背景美術を請け負っています。
私はその中で未だ制作発表がされていない作品に参加しています。
近いうちにお知らせがあると思います。
お楽しみに。

2018年11月01日

出会えた魚たち

  こんにちは、今井です。

 いつも、さかな通信をご覧いただき、ありがとうございます。

 今回は、水槽で飼うための魚を、久しぶりに採取してきたので、出会えた魚たちのことを紹介します。

  
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 ニセクロホシフエダイ 6cm  

 浅瀬の淡水の流れ込みのある付近にいました。 魚の姿が見えていたので餌に飛びついてくる様子がよく見え、釣ることができました。

 水槽内では、小回りがきき、すばやく動き回ります。表層から中層を泳ぎ回り餌を探して岩の間にまで入っていきます。他の魚より餌を捕るのが上手で、ほおばって口から餌がはみだして泳いでいるのをよく見かけます。 
 意外と口が大きいので、小さい魚と一緒に飼うのは、注意が必要かも知れません。

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 ナカハラタナバタウオ 7cm 

 少し珍しい魚で、底の方を狙っているとたまに釣れることがあります。
 岩が点在する、ゆったりした水深2mくらいの場所にいました。
 ふだんは、岩の奥の方に隠れて生活しているようで、水槽内でも岩の間に入ってしまって、なかなか姿を見る事ができません。 目の前にある餌だけを食べて、他の魚が近づいても、すぐに隠れてしまいます。

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 ハオコゼ 4cm 3尾
 カキ殻や岩の多い岸際の水深2mくらいのところで釣りました。 ヒレに毒を持っているので、注意が必要です。 刺されると、かなり痛いです。

 水槽内では、すぐになじむものもいますが、個体によって様々で、隠れてしばらく姿を現さないものや、餌をまったく食べようとしないものもいて、慣れるのに、かなりの時間がかかることもあります。

 ハオコゼは愛嬌があり、色もきれいなので、うちの水槽の中にはいつもこの魚がいます。
 
 


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 左からメバル、中央 キュウセン、右下 マハゼ、右上 ニセクロホシフエダイ


 餌をあげるときに、すばやく動ける魚だけが先に食べてしまって底の方にいる魚や岩陰の奥にいる魚に行き渡らないことがあり、そのような時は、スポイトや長いピンセットを使って魚の口元までとどけてやります。


 様々な種類の習性や性質の異なる魚たちを、同じ水槽で飼育するのは、難しさや予期しない出来事もありますが、新しい発見があり、なによりも観察していて、とても楽しいです。


最後に宣伝です。

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私も背景マンとして参加させて頂いていました
蒼天の拳REGENESISの2期が現在放送中です。是非ご覧下さい。

http://www.souten-regenesis.com/


2018年01月25日

飼育している魚

 こんにちは、今井です。

最近の私は4月から放送開始の吉岡さんが美術監督を務めるTVシリーズに参加しています。
タイトルは未だ公表できませんが、多くの皆さんに知られている原作がアニメ化される作品です。
近々スタッフの公表があると思いますのでその際は告知していきますので是非ご覧下さい!

さて、いつも当ブログ内のさかな通信を、見ていただきありがとうございます。
今回は現在、飼育している魚を紹介します。

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 ウナギ 40cm前後。 夏の小河川の河口付近でマハゼを釣っていて、夕方暗くなってきた頃に掛かってきました。
 ウナギは、夜行性で昼間は物陰に身を潜めていて、夜、暗くなると活発に動き回り獲物をさがします。

 水槽の中では、昼間は石の下や砂利に潜っていたり、岩などに体を巻きつけています。
力も強く時には、石組みを倒し、カキ殻や砂利の中を早い速度で移動していく様子は迫力があり、観察していておもしろいです。

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 慣れるのに少し時間がかかり、人の気配を感じると、すぐに奥に隠れてしまいます。
餌はエビ、イカ、しらす干し、魚の切り身などよく食べ、慣れてくると餌をピンセットから食べるようになります。 観察していると、目で見て獲物を探すより、臭覚に頼っている感じがします。

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 左からカサゴ、ウナギ、マハゼ

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 カサゴやマハゼも一緒に飼育していますが、特に争うこともありませんが、ウナギ同士が噛み合っているのを時々見かけます。


 
 
 以前、紹介したことがあったキュウセンですが、砂の中に潜って寝ていたキュウセンが、朝になって砂から出てきたところを連続写真で撮ることができました。

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 水槽内では朝10時くらいに起きて、昼2時には砂の中に潜ってしまいますが、自然界では、夕方まで泳いでいる姿を見ることができます。